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ふたくち様は、常に市井のさりげない人々を主人公に、家族や社会の中で右往左往しながらも必死に生きようとする人間たちを、ペーソスとユーモアあふれる筆致で描く作品群を創りだしています。
演劇評論家のみなもとごろう様より次のようなお言葉をいただきました。
私たちは、毎日のように、
ちょっとした坂道を登り降りし、
小さな川に架けられた橋を渉るという
生活を繰り返している。
この起伏は、地球という星の褶曲による
極めて小さな襞に過ぎない。
ふたくちつよしの描く世界は、
この襞のように慎ましいものだ。
しかし、そこには、細やかながら
勁(つよ)く優しい営みを経てきた、
人類の心の起伏が織り込まれている。
1.風待公園
2.山茶花さいた
3.三年G組 -ある夏の日に-
4.家族な人々
5.あした天気になぁれ
6.ダモイ -収容所(ラーゲリ)から来た遺書-
7.風薫る日に
8.切り子たちの秋
9.萩咲く頃に
10.静かな海へ -MINAMATA-
11.野の花ものがたり
12.お茶をすすって
13.こんにゃくの花
14.かもめ来るころ
15.霞晴れたら 改訂版
16.百枚めの写真 -一銭五厘たちの横町-
17.風を打つ
東京都世田谷区出身。桐朋学園大学演劇科卒業。
劇団「トリックスター」、劇団「風の街」を経て、1997 年に劇団「風力写真機」を創立。舞台芸術学院講師。
近年は トム・プロジェクト、劇団青年座、劇団俳優座、劇団民藝、劇団朋友、劇団東演など外部への書き下ろし作品も多い。
(2021/06/08更新)