養護教諭のための<br>ヘルシースクールハンドブック
養護教諭のための
ヘルシースクールハンドブック
ーこれからの養護教諭に必要なことー
編・著 亀崎路子 様

仕様

サイズ:A5規格
頁 数:222頁
製 本:ソフトカバー、小口折製本
発行日:2024年1月15日
発 行:杏林大学保健学部教職課程運営委員会様
定 価:1,650円(税込)/Kindle版:550円(税込)
ISBN978-4-89390-208-5

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(「はじめに」より)

これまで20年間の学校保健実践研究会の活動に参加されてきた先生方にお声掛けしながら、
多様な専門領域や現場の養護教諭の先生方の思いをまとめたものがこのハンドブックです。
内容の構成は、養護教諭の実践に役立つ、
学校保健に関連する多様な専門分野からの知を体系化し、
ヘルスプロモーションのモノグラフを参考にしつつ、
1. 子ども主体の健康づくり
2. 多様な子どものWell-beingの尊重
3. 協働的な保健組織づくり
4. 学校における多様なアプローチ
5. ファシリテーターとしての養護教諭
の5つのカテゴリーで構成してみました。
 

目次

はじめに
 
1 子ども主体の健康づくり

[傷病へのアプローチ]
学校における急な傷病へのアプローチ
救急対応の必要な疾患
養護教諭に必要な看護技術:Useful Tips
救急処置の不易と流行を考える─求められる養護教諭のスキルアップ─

[個別的保健指導のアプローチ]
救急処置場面での保健指導を見直してみよう

[身体づくりのアプローチ]
養護教諭ができる『運動指導』について─健康運動指導士からのアドバイス─
 
2 多様な子どものWell-being の尊重

[現代社会を生きる子どもに向き合う]
ポストコロナと脱マスク
子どものネット利用にどう向き合う?
ジェンダー・バイアス─その声かけは大丈夫?─
“生きづらさ”を抱える子どもに寄り添う

[心に寄り添う]
相手の主観的世界に寄り添う─同意しづらい内容に同意を求められたら?─
自尊感情をどう理解し育むか─今、私たちにできること─

[性に寄り添う]
現代女性の月経事情から─今、改めて子ども達に伝えたい月経のはなし─
子どもたちにプレコンセプションケアを
性教育の必要性と包括的セクシュアリティ教育

[育ちに寄り添う]
ペアレント・トレーニングとその要素を用いた子どもへの関わり方
子どもたち一人ひとりの育ちを支援する
現場で活躍中の養護教諭の皆様へ
子育て支援のかたち─地域の中で「ソーシャルワークをする」ということ─
 
3 協働的な保健組織づくり

[保健室経営のアプローチ]
養護教諭複数配置校における保健室経営の進め方

[保健組織活動のアプローチ]
学校保健委員会の開催を目指して

[安全管理のアプローチ]
安全の管理─校内資料例─
 
4 学校における多様なアプローチ

[保健室におけるアプローチ]
保健室は多機能空間
安心の基地としての保健室機能と養護教諭の役割

[生命の尊厳へのアプローチ]
「生命の尊さ」の学びに養護教諭はどうアプローチできるのだろうか
身近な遺伝子の多様性─ X 染色体の赤緑色覚遺伝子をとおして考える─

[課題解決に向けた論理的アプローチ]
変数の種類と検定手法(のおさらい)
保健室からヘルスナッジを
[健康教育のアプローチ]
児童・生徒が楽しみながら健康課題に取り組めるような保健教育を目指して
─保健室経営につながるような保健教育の実践を─
アクティブな保健の授業のために─コンセンサスゲームその1 ─
アクティブな保健の授業のために─コンセンサスゲームその2 ─

[健康相談のアプローチ]
はじめの1歩─養護教諭の行う健康相談
事例から学ぶ、事例検討を通じて学ぶ養護教諭の行う健康相談

[多職種連携による多角的アプローチ]
児童思春期のメンタルヘルスと精神疾患
─児童精神科医療から学校保健へのメッセージ─
養護教諭らしい子ども支援の協働のコーディネート
 
5 ファシリテーターとしての養護教諭

[養護教諭として成長する]
「寄り添う」ことを大切に
養護教諭の未来を一緒に考えてみませんか?

[養護教諭として専門性を問う]
インクル-シブ教育を通じて養護教諭の専門性とは何かを問う

[養護教諭の「臨床の知」を共通の財産にする]
養護教諭の実践知への着目
実践知を紡ぎだす実践研究へのお誘い

[養護を探究し続ける]
「養護」を普段の生活の中で探究し続けること
 
あとがき