菜々ちゃんのビーチボール
菜々ちゃんのビーチボール
著 あんざい まさなり 様

仕様

サイズ:四六判
頁 数:264頁
製 本:ハードカバー
発 売:ぶんしん出版
価 格:1650円(税込)/1500円+税
発行日:2024年7月17日 初版第1刷発行
ISBN978-4-89390-214-6

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昭和四十二年。高度成長期の日本で、逞しく生きる子どもたちのひと夏の物語

舞台は、房総半島の南部、内海沿いにある鴨畑村。太陽と、海の南風と一緒に思いっきり夏を過ごした子どもたちと、それを見守る大人たち。
主な登場人物は、主人公である小学六年生の音晴、そして仲間の吾郎、良男、克也、ひろみ、東京から夏休みに帰省してきた六年生の菜々子。
彼らを中心に、怪物アワビとの格闘、臨海学校の六年生との交流、赤パンとの決闘、台風と「群青のクジラ波」にのまれた音晴と菜々子に起こる奇跡など、 テンポ良くストーリーが展開され、読者の共感を深めていきます。
児童文学という位置付けですが、大人が読んでも懐かしさを覚える読み応えのある一冊となっています。
 
 
目次
『菜々ちゃんのビーチボール』目次 まえがき/怪物アワビ/サクラ/赤パン対イナカッペ/赤紺ガンバレ/花火大会/クジラ波/提灯上/新制中学/菜々ちゃんのビーチボール/あとがき
 

装丁のこと

表紙(カバー)

『菜々ちゃんのビーチボール』カバー
安西様のイメージ画をもとに社内イラストレータが描きおこし、社内デザイナーが再構成し、表紙(カバー)として完成させました。
高く青い空へと舞い上がっている黄色いビーチボールのバックに、主人公たちが過ごした浜辺を、カバーの紙面いっぱいに描いています。とくにイラストは本の顔となるものなので、最初はサインペンで下描きして安西様に確認し、その後、アクリル絵の具で丁寧に仕上げました。

 
 
目次

『菜々ちゃんのビーチボール』目次
原稿を読みやすく、またメリハリをつけるために見出しを入れて目次をつくりました。左頁のイラストは、文章から主人公が暮らす海辺を描き起こしました。主人公たちの住む家が点在しています。

 
 
見返し、スピン、別丁扉

『菜々ちゃんのビーチボール』見返し、スピン
造本設計でご提案したのは、見返しの用紙。フワッとした手触りが優しい里紙を選び、母親の里帰りで東京から一緒について来た菜々ちゃんの「菜の花」の色をご提案しました。
また、別丁扉はタイトルが透けるように和紙のような風合いのテーラーを採用しました。そして、スピン(しおり)はお客様のご希望で青を選びました。

 
 
花ぎれ

『菜々ちゃんのビーチボール』花布(はなぎれ)
花ぎれは、安西様のご希望で青を選びました。カバー、表紙、スピン、すべて空と海ををイメージした青で、統一されています。