お世話になっている皆さま、名刺交換していただいた皆さまへ
(配信停止は、hon@kotokotosya.jpまで)
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当社の身内の話で恐縮ですが、少々ほっこりしたことなのでお許し願います。
先月末に元社員が亡くなりました。Hさんは都心の百貨店を定年退職した後、好きな文字・書物に関わる仕事をしたいと、文字校正を学び67歳で当社に校正担当として入社しました。
以来10年8カ月間働いていただきましたが病に倒れ、闘病の末亡くなりました。訃報はすぐ社内に伝わり、数日後に行われる家族葬に向けて社員たちが動きました。「追悼文特集号」を作るためです。38人の追悼文が掲載されたA4判14ページの「三校」(三度目の校正)なる校正紙が回ってきたとき、冊子が出来たら一冊欲しいと言ったら、「Hさんに三校の戻りを確認してもらうので、お棺の中に入れますから、それが戻ってきてからですね」と赤い目で言われた。
社員のアイデアを聞いたらうれしくさらに赤い目が感染してしまった。
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前号の妄想の余韻にひたりながらお茶の水橋を渡り、明るく開けた右側斜面に梅林がある坂道を上る。この梅林、「昭和13年(1938年)春に有志の寄付」によって植えられたもので、当時から残っている梅は85年以上の古木であります。
坂道を上がったところ一帯は御殿山と呼ばれていますが、その理由はこのあたり一帯が徳川幕府の狩猟場であり、狩りをする将軍のために「仮の宿所」があったことから御殿山と名付けられたと言われています。
『徳川実紀』(徳川幕府の公式史書)の寛永二年(1625年)十一月の記述には、三代将軍家光の来遊があり、大がかりな狩猟を行ったことが記されています。その成果は「鹿四十三頭、兎一頭」(『井の頭公園』前島康彦)と記されていますから、400年前の井の頭池周辺は事前に鹿を追い込んだとしても鹿が多く生息していたのでしょう。
その狩猟後の鹿は『林羅山詩集』に記されていて、前島康彦は著書の中で、「寛永二年乙丑冬十一月晦、幕下牟礼の城山に狩りす。…(原漢文)」と始まる原文の後に、「羅山の詩文集によれば、この日の獲物の鹿は翌十二月一日に、大勢の家臣に将軍より賜与された。一匹分の人もおり、足二足分のもの一足分のものなどさまざまであったが、羅山道春もまた鹿を賜ったものの一人であって、彼は詩を賦して名誉に感謝している」と記しています。
一頭丸々の人もいれば足1本の人もあったのですね。〈名月や池をめぐりて夜もすがら〉芭蕉 (川井信良)
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ぶんしん出版の書籍、キンシオ日めくりカレンダーを販売します。
そして、10月16日(日)の14時半から、キンシオさんが文伸のブースでサイン会をしてくださいます!
日時:2022年10月15日(土)、16日(日)10:00~16:00
場所:井の頭恩賜公園(野外ステージと周辺)
https://kichijoji-collection.com/
「ムりしないけど時にかんばる日めくりカレンダー」です。
「前向き」や「がんばること」も大切なんですけど、あまりがんばりすぎると、
反動がどっと出るような気がして、時にはがんばるけど、きほんムリはしない。
そんなぼくからの絵とことばの提案がここに365あります。
Let`s Enjoy!KIN (キン・シオタニさん文)
文伸窓口、BASEショップで大好評販売中
https://bunshin.base.shop/items/67520990
10月9日(日)、武蔵野プレイス1Fギャラリーにて、第1回「21の文人」(主催・企画運営:荻原修、小坂タイチ、川井伸夫・株式会社 文伸)展が開催されました。
参加者は21人のクリエーターと大学生。「文」をテーマに、自由な解釈でZINEを制作しました。
当日は、玉川上水、コケ、塗り絵……、思わず手に取ってみたくなるような作品が一堂に並び、本好きはもちろん、デザインやアートに興味のある方の関心を集めました。来場者は100名余り。ギャラリーは1日中、人が途切れることなく、多くの人で賑いました。
展示作品のZINEは、同館のカフェフェルマータさまで今月いっぱい購入いただけます。1冊300円(消費税込)。レジカウンターでお求めください。
21人のクリエーター&ZINEはこちらから
https://www.instagram.com/buntanken/
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■発行元
株式会社 文伸/ぶんしん出版/自費出版専門工房「ことこと舎」
出版事業部
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TEL:0422-60-2211 / FAX:0422-60-2200
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