お世話になっている皆さま、名刺交換していただいた皆さまへ
(配信停止は、hon@kotokotosya.jpまで)
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NPO法人日本自費出版ネットワークの全国大会が5月12日に旭川で開催されました。一日で総会、研修会2本、情報交換懇親会を行うという「自費出版漬けの一日」と謳っている大会です。私は大会前日に旭川入りしました。
地元幹事の同業社長への挨拶と会社見学をして、夜に50年来の友人であるテラさんと一献傾けるためです。その友人は、三鷹市教育委員会主催の勤労青年学級で出会いました。彼は旭川から上京して東京の郵便局で勤務し、三鷹にあった寮に入り、夜は青年学級で学ぶ生活をしていました。
その彼が今こんなことを手伝っているのだと見せてくれたのが「旭川遠友塾」というチラシでした。そこには、総ルビ(すべての漢字にふりがな)で「旭川には、大人になってからも生活するうえでの基礎的な学習をする場があります」「病気などさまざまな理由で小・中学校に十分通えなかった人たち。小・中学校を卒業していても言葉や生活するうえで不便を感じて、もう一度基礎的な勉強をしたい人たち」「性別、国せき、居住地はといません」と記されていました。
はにかみながら「教える人の多くは退職教員なんだけど、自分は算数と社会を教えている」という76歳の彼に、驚き、共感をし、酒が進んだのは言うまでもありません。(K)
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「井の頭公園の散歩」シリーズが23回で終わり、新しいシリーズがスタートします。と言ったものの、コーヒーブレイク。次のシリーズまでちょっと道草をします。
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昨年2月に長兄・捷一郎が亡くなった。本人もまさかの急な死であったためか、身の回りの整理はあまりしていなかったようだ。その後、つれあいの義姉は、やっと立ち直るように兄貴が残していったものを整理し始めた。そんな整理備品で不明なものや書籍や印刷に関わるものが私に持ち込まれるのだが、これがいろいろお宝なのである。
先週届いた、年賀状が入っている古い箱には驚いた。よくとっておいたと思った。朽ちた箱に貼ってある題箋(紙片にタイトルを書いて表紙などに貼ったもの)には「第十回孔版賀状交換会(一九六〇年)孔版賀状作品 主催 株式会社昭和謄写堂」と印刷されている。昭和謄写堂は、昭和3年(1928年)の創業で、名前の通り謄写版(ガリ版)および付属品の販売や謄写印刷業として創業された会社である。現在株式会社ショーワと社名が変わったが、印刷機材や資材の商社として同じ道を歩んでいる。
この「孔版賀状交換会」は、昭和26年(1951年)から昭和37年(1962年)まで12回続けられた。謄写印刷で年賀状を作成して、指定枚数を昭和謄写堂に送ると、全国から集まった作品を1枚ずつ丁合して送り返してくれる仕組みである。第10回の参加者名簿を見ると北海道から沖縄まで40都道府県から133名が参加している。
改めて拝見すると多色刷りの美術品ともいえる作品が数多くあり、当時の謄写印刷技術の高さが分かる。少しでも謄写印刷を経験したものには分かるのだが、まずベタ(塗りつぶし)がとても難しい。和紙をベースにしてロウを塗った薄い原紙がすぐ切れてしまうのである。そんなわけで、全国の謄写印刷のプロたちが腕によりかけて出品し、切磋琢磨する会であった。
兄も自分の技術水準の位置を確かめるように年賀ハガキを送っていたと想像する。この第10回に25歳の兄の出した作品が佳作に選ばれたときの喜びようは、10歳だった私も記憶に残っている。今思うに、父親が関わった事業が失敗し、借金を払うため自宅を売ることになり、2年後に三鷹で印刷屋を開業する自信になったと推測する。
この交換会はその2年後に終了した。謄写印刷の時代が終わったからである。確かに文伸印刷所も開業して2年ほどで謄写印刷の仕事をしなくなった。このハガキの箱が私の手元にきたとき、86歳になっても処分できなかった死んだ兄貴に思わず声をかけた。「そうだよな、これ捨てられないよなぁ」。(川井信良)
前号の【ごあいさつ】で、「選挙公報のイラストは紙面の1/2以下とか、黒(墨)ベタ文字白抜きはイラスト扱いになるなど、いろいろルールがあるのです。でも、なぜそんな規則があるのか、選挙が終わったら選挙管理委員会に聞いてみようと思います」と記しましたので、聞いてみました。お隣の武蔵野市の選挙公報には、明らかにイラストが1/2以上の公報があったこともあり余計聞いてみたくなっていたのです。
そうしましたら「自治体ごとにその裁量が任されている」とのことです。おおむね1/2以上にならないという少し曖昧なルールであるようです。ただ、何でイラストなどは制限があるのかは、分からないようでした。
ついでに業者からの意見を言わせてもらいました。印刷技術の進化や表現方法の多様化で、選挙ポスターと選挙ビラの公費負担のバランスが大きく偏っていることを伝えました。ポスターは十分余裕がある公費ですが、ビラは全く足りない公費です。ポスターはデジタル印刷方式で格段に安く仕上がるようになり、ビラは単色印刷からカラー印刷が当たり前になっていることが原因と考えられます。(これは想像ですが)制作業者がポスターの公費を満額請求して、ビラの公費不足分をポスターの公費から回すようなことが、候補者に対してサービスとして起きていると思うのです。一度、印刷業者に実情を聞いて改善すべき件だと思います。(川井信良)
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ぶんしん出版が5月1日に発売した『文学する中央線沿線~小説に描かれたまちを歩く~』を各メディアで紹介していただきました。著者は、元三鷹市山本有三記念館館長矢野勝巳さんです。
・朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASR586WVKR4VUTIL035.html
・吉祥寺経済新聞
https://kichijoji.keizai.biz/headline/3265/
・J:COM「ジモト応援!東京つながるNews (府中・小金井・国分寺・武蔵野・三鷹)」
再放送(月曜日~金曜日/20:30~、22:30~・火曜日~日曜日/10:00~)、アプリ「ど・ろーかる」でもご覧いただけます。
https://c.myjcom.jp/jch/east_01/regular/tokyo_fucyukoganeikokubunji.html
・有隣堂アトレヴィ三鷹店 【週間ベスト】三鷹店の総合売上ランキング 1位!(2023年5月14日)
https://twitter.com/yurindo_mitaka/status/1657598680550227968
弊社で印刷・製本した、歌手・白井貴子さんの著書『ありがとう Mama』が各メディアで紹介されています。白井さんのWebサイト( https://takako-shirai.jp/ )には、出張校正でご来社の際に会議室で撮影されたビデオメッセージも公開中です。ぜひご覧ください。
・プレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/354932
・読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20230512-OYT1T50126/
・朝日デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASR587K91R52OXIE01Z.html
・12日(金)にNHK大阪「ぐるっと関西 おひるまえ」に出演、本も紹介されました。
https://plus.nhk.jp/watch/st/270_g1_2023051239630?t=1258
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著者:矢野勝巳/発行:ぶんしん出版/頁数:224ページ/価格:1,870円(税込)/サイズ:四六判
https://bunshin.base.shop/items/72316245
https://www.amazon.co.jp/dp/4893902008/
著者:白井貴子/発行:カラーフィールド出版/頁数:144ページ/価格:2,750円(税込)/サイズ:A5判
https://takako-shirai.jp/20230502_bookinfo/
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