ぶんしん出版+ことこと舎便り Vol.29 2023/10/23
日付:2023.10.24

お世話になっている皆さま、名刺交換していただいた皆さまへ
(配信停止・配信のお申込みは、hon@kotokotosya.jpまで)
 
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ぶんしん出版+ことこと舎便り Vol.29 2023/10/23

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 いやはや「暑さ寒さも彼岸まで」となりましたね。地球さんも無理して温度を下げてくれたのかなと思ってしまいます。
 ところで、当社(株式会社文伸)の創立60周年記念誌が完成して、今月からお世話になった方々にお届けを始めました。昨年の8月1日が満60年で、その年の11月26日に式典を行い、その式典報告も含めたことで、今頃の完成となった次第です。もう一つ遅れた理由は、周年誌を得意としているのだから、色々実験をしようとあれもこれも盛りだくさんになったことです。製本を見ていただくだけでもお分かりと思いますが、社内のデザイナーが楽しんで造本設計をしました。

ということで、手に取ってみたい方は、先着で3名様に謹呈いたしますので、お名前と送付先を記して「60周年誌希望」と送ってください。締切は2023年10月31日中までといたします。(川井信良)

 
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▼目次

【1】コラム

 ● 道草(6)

【2】トピックス

 ●「日本の古本屋」メールマガジン記事 自著を語る『文学する中央線沿線』掲載

【3】イベント情報

 ● 東京諸島アンテナショップが今年もオープン!
 ● 第7回三鷹まちゼミ
 ● 第3回議員カフェ
 ● 「大吉祥抽選会」10月27日から

【4】主な新刊情報

 
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【1】コラム

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●道草(6)「謄写版印刷(ガリ版)に挑戦 その2」

 道草「謄写版印刷(ガリ版)に挑戦その1」の続きです。

 
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 当社の創立60周年誌が完成し、そのお届けに際しての挨拶文をガリ版(謄写版印刷)で印刷することになりました。創業当時を偲ぶという趣向です。ただ、機材がなくいろいろ聞いて、たどり着いたのが滋賀県東近江市の「ガリ版伝承館」内で活動している「新ガリ版ネットワーク」でした。このグループはガリ版講習会や機材レンタルを行っていてガリ版の普及活動をしています。というわけで早速1か月間のレンタルを申し込みました。
 
 9月初旬にガリ版道具一式が大きな段ボール箱で届きました。懐かしい道具類が出てきました。ヤスリの枠は木製ではなくプラスチックに変わり、インキも缶ではなくチューブ式になっていましたが、その他の鉄筆、ロウ原紙、印刷機などは昔のままでした。
ということで早速ガリ切り(鉄のヤスリの上にのせたロウ原紙に鉄筆でガリガリと筆耕する)を始めました。5mm方眼(5mmのマス目がロウ原紙に印刷されています。)の中にガリガリと一字ずつ筆耕をするのですが、その音と感触が50年前を思い出しました。しかしその内、画数の多いお慶びの「慶」や謄写版の「謄」などの字が登場して慌てふためくことになりました。拡大メガネを使ってごまかしましたが、50年の視力の衰えを思い知らされました。
 
 ガリ切りを終え印刷ですが、これはなんとか乗り越えたのですが、刷り上がりから5日たってもインキが乾きません。インキがすぐ固まるとスクリーンやロウ原紙が詰まってしまうので、ガリ版用のインキは流動性がある乾きの遅いのが特徴です。その用紙は、乾きが悪すぎるということで中止。取引のある紙屋さんから孔版用紙用と推薦された紙でしたが、インキの浸透がいまいちでした。そこで、昔ながらのわら半紙(更紙)を売っているところを突き止め早速購入しました。もちろん、初めからやり直し。またガリガリ切って2回目の印刷です。印刷は1枚刷るごとに合紙(裏うつりを防ぐための紙)を入れて裏うつりを防いで、翌日にやっと完成しました。
 
 ところで、前号で、「エジソンの特許をもとに実用化したのがアメリカシカゴのA/Bディック社(この名前が出てきて驚きました、いつか触れます)」と記したのでちょっと説明をします。
 このA/Bディック社はその後、軽オフセット機の名機を作った会社で、当社は45年前その印刷機を新品オフセット印刷機(それまでの機器はほとんど中古品)として導入した思い出の印刷機なのです。いわゆる軽オフセット印刷機で、正確な見当合わせなどができない機械(多色刷りに不向き)ですが、その気になれば万能な力を発揮しました。
通常の紙から、その気になれば封筒やはがき、薄紙まで印刷できる能力をもっていて、版の取り替えなどが迅速にできる優れものでした。当時の国産メーカーも似たような印刷機を作りましたが、なかなかその品質に追いつくことができませんでした。若いころ夢中になって万能な力を引き出したこともあり、懐かしいメーカー名とその歴史にふれて感慨深いものがありました。(川井信良)

 
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【2】トピックス

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●「日本の古本屋」メールマガジン記事 自著を語る『文学する中央線沿線』 掲載

『文学する中央線沿線』の著者で元三鷹市山本有三記念館館長の矢野勝巳様の記事が掲載されました。
https://www.kosho.or.jp/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=12274
 
『文学する中央線沿線~小説に描かれたまちを歩く~』
https://bunshin.base.shop/items/72316245
 
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【3】イベント情報

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● 東京諸島アンテナショップが今年もオープン!

土日祝は体験コーナーやイベントも開催します。ご来場お待ちしております。
 
日時:2023年11月2日(木)~11月21日(火)10:00~21:00
※最終日11月21日は20:00閉店
場所:モリタウン 東館1階 催事区画(JR昭島駅北口すぐ)
詳細(準備中):https://www.facebook.com/Tokyoislands.shop
 

● 第7回三鷹まちゼミ

「25.自費出版で本をつくるポイント」を開催します。お申込みお待ちしております。
 
日時:11月7日(火)14:00~15:30
場所:三鷹市上連雀1-12-17 三鷹ビジネスパーク1号館1F
内容:NPO法人日本自費出版ネットワーク認定1級の自費出版アドバイザーが、本づくりに興味のある方に、原稿づくりから、編集、デザイン、校正、印刷製本といった工程を、実例や工場見学など実際の現場に触れながら分かりやすくご案内します。
費用:無料
定員:8名
申し込み:10月23日(月)9:00から、TEL 0422-60-2211 9:00~17:40
詳細:https://www.mitaka-machizemi.com/
 

● 第3回議員カフェ

日時:10月27日(金)17:00~21:00、荒天中止
場所:三鷹ビジネスパーク
 

● 「大吉祥抽選会」10月27日から

吉祥寺の恒例イベント、今年は映画『火の鳥 エデンの花』とのコラボで開催!
期間中に吉祥寺の商店会加盟店(大型店の場合は店内対象店)で買い物や飲食を楽しむと、吉祥寺ならではの豪華賞品や体験型ギフトが抽選で当たります。ぜひご参加ください。
 
詳細:https://kichijoji.me/column/fortune/daikissho231019/
 
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【4】主な新刊情報

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●『第2のふるさと 武蔵野のエコランドスケープ70年 美しい緑と美味しい水の保全』

著者:田畑 貞壽様/サイズ:四六判/ページ数:98頁/印刷:フルカラー・小口折製本/発行日:2023年8月30日/定価:825円(税込)
https://bunshin.base.shop/items/78989190
 

●『多摩学 経営情報学から見た「多摩圏」』

著者:長島剛様、野坂美穂様、高橋恭寛様、加藤みずき様、内藤旭惠様、樋笠尭士様/発行:多摩大学出版会/発売:ぶんしん出版/サイズ:A5判/ページ数:350頁/価格:2,750円(税込)
ご好評につき第2版発売しました。
https://bunshin.base.shop/items/60741624
 
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■発行元
株式会社 文伸/ぶんしん出版/自費出版専門工房「ことこと舎」
出版事業部
〒181-0012 東京都三鷹市上連雀1-12-17
TEL:0422-60-2211 / FAX:0422-60-2200
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E-mail:hon@localhost
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株式会社 文伸 https://www.bun-shin.co.jp/
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