ぶんしん出版+ことこと舎便り Vol.30 2023/11/16
日付:2023.11.20

お世話になっている皆さま、名刺交換していただいた皆さまへ
(配信停止・配信のお申込みは、hon@kotokotosya.jpまで)
 
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ぶんしん出版+ことこと舎便り Vol.30 2023/11/16

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 まずは先月募集しました当社60周年記念誌希望先着3名様はすぐ決まりました。皆さまからのお褒めの言葉やメルマガへの激励にホロリとしました。ありがとうございました。
 
 さて、昨年1月、吉祥寺中道通りに小さな絵本の書店ができました。店の名は「緑のゆび」。書店のホームページには次のようなことが記されています。「『緑のゆび』という店の名は、フランス児童文学の名作『みどりのゆび』という本に由来しています。触れるだけで草花を咲かせる不思議な指をもつチト少年が町中を優しい心で満たし、人々や社会を変えていく物語です。もちろん空想の話ですが、人はみな「緑のゆび」をもっていて、その指で美しい花を咲かせ、優しい言葉を紡ぎ未来を変えていくことができると思っています」。
本の中で、裕福に暮らすチト少年は、お父さんが兵器を作る人だったことを知り、驚きます。じぶんが不思議な〈みどりのゆび〉をもっていることに気づいた少年の行動は……。今のウクライナやガザの状況を知るほど、今読んで欲しい一冊です。
『みどりのゆび』岩波少年文庫748円、愛蔵版2,860円。(川井信良)

 
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▼目次

【1】コラム

 ● 道草(7)

【2】トピックス

 ●『文学する中央線沿線』を紹介いただきました。
 ● 2023日本自費出版フェスティバル報告

【3】イベント情報

 ● 三鷹まなむすび講座「もっと三鷹の魅力をさぐる」
 ● 竹尾青山見本帖ショウケース「FINEPAPER,FINEWORK vol.12」
 ● ことこと舎で本づくりをお手伝いした、唐長さまのドキュメンタリー映画『フィシスの波文』が上映決定
 ● 東京諸島アンテナショップ 11月21日まで!
 ● 大吉祥抽選会 11月19日まで!

【4】主な新刊情報

 
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【1】コラム

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●道草(7)「ミニコミ新聞にハマルの巻」(その1)

 

 振り返ると、あちらこちらのきょろきょろ人生だった。どうやら好奇心旺盛で、かつ飽きっぽいという性格のまま私の一生は終わりそうだ。実は飽きなく続いているものもあるが、人にとても言えるようなものではないので省略。さて、そういう飽きっぽい経験の中でも、後々大きな影響を与えたものもある。ミニコミ新聞の発行である。
これにはきっかけがある。20歳のとき、二浪しても志望校に入れなかったため、これ以上家族に迷惑を掛けられないと断念し、家業となっていた印刷屋に勤めることになった。家族労働主体の零細企業だけど長野出身のイトー君がいた。その彼から「信ちゃん青年学級に来ない。女の子いっぱいいるよ」と誘われたのが、三鷹市勤労青年学級との出会いとなった。ちょっと冷やかし気分で覗いてみると想像とは違っていた。
 青年学級振興法による本来の青年学級は、中卒高卒の勤労青年に生活や仕事に必要なペン習字や話し方や洋裁などを教える社会人としての勉強の場であった。しかし三鷹市は違っていた。というより社会教育主事が違っていた。「君たちが生きていくためには、社会や歴史や文学を学ぶべき」という主事だった。そして「自分自身のことを書け」ということで、毎週学級新聞『きずな』がガリ版印刷で発行されていた。私はそこでガリ版印刷を覚えた。
 実は兄捷一郎は、私が青年学級に入る前、謄写版コースの講師だった。浪人後プラプラしていた時「みんな頑張っているよ」と嫌味を言われて反発し、そんなところ行きたくないと思っていたのだが「女の子いっぱいいるよ」に降参した。ガリ版印刷は面白かったが、『きずな』という名には抵抗感があった。堅くてクサイ名前だと思った。
しかし、青年学級は面白かった。刺激があった。その内、三鷹市内には地元の青年団などいろいろなサークルがあって、それらが集まった三鷹青年団体連絡協議会(青団連)なる団体まであることが分かった。そこで調子に乗って青団連の新聞を作ろうと言ってしまった。名前は『またんぴ』。方針は、道に落ちていても拾って読みたくなる新聞を目指した。名前といい見た目といい、『きずな』への反発心があった。最初は当時の漫画のギャグを勝手に借用し『またんき』と命名したが、逆に読む人が出てきてあわてて「ぴ」に代えた。(つづく)(川井信良)

 

【追伸】11月25日(土)に「『住めば都』というわけにはいかない」というテーマで三鷹のさんさん館で話します(無料)。(詳細は今号の【3】イベント情報ご参照)

 
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【2】トピックス

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●『文学する中央線沿線』を紹介いただきました。

1.すぎなみ学倶楽部さま

「すぎなみ学倶楽部」読書のススメ 『文学する中央線沿線』2023年10月30日
https://www.suginamigaku.org/2023/10/bungaku-chuosen.html

2.三鷹ネットワーク大学さまの会報2023秋号

https://www.mitaka-univ.org/entries/379
 

●2023日本自費出版フェスティバル 報告

11月11日(土)東京市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷にて、「2023日本自費出版文化賞」の表彰式が開かれました。
当社は、この文化賞を主管するNPO法人日本自費出版ネットワークの代表理事(あの中山千夏さんと共同代表)として会長の川井信良、出版事業部の宮川は司会など、運営の立場で参加しました。
今回の文化賞の応募総数は658点で、当社からも、2作が各部門で入選しました。
研究評論部門で、畑文夫様『増補 彫刻と工芸の七十年 畑正吉』、グラフィック部門で、関口晃市様『モンチッチの生まれたまち新小岩 モンチッチパパの銅像づくり』です。
 
第26回日本自費出版文化賞の最終結果
https://www.jsjapan.net/pages/award_history2023

今年も! 第26回日本自費出版文化賞に2冊入選
https://kotokotosya.jp/news/20230912/
 
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【3】イベント情報

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● 三鷹まなむすび講座「もっと三鷹の魅力をさぐる」

「『住めば都』というわけにはいかない」
 
講師:川井信良
(株)文伸/ぶんしん出版/ことこと舎 代表取締役会長
NPO法人日本自費出版ネットワーク代表理事
日時:2023年11月25日(土)10:00~12:00(開場9:40)
会場:三鷹市公会堂 さんさん館 3F多目的会議室B(三鷹市野崎1―1―1)
参加費:無料
対象:小学4年生から大人まで40人(先着順)
申込み:電話 0422-42-6558 山野
または応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdU7l6O4PokyZvWwO-FT32NHIzxgUk00mVQRoCXnMJzWZAsdw/viewform
詳細:https://www.facebook.com/bunshin.tokyo/posts/pfbid02cMZiBfTxaDgsosiC9tBQcMH6qVhpj5siTYGzxKaE2Hmdt3MQh86f1hf2m6Qjk7frl
 

● 竹尾青山見本帖ショウケース「FINEPAPER,FINEWORK vol.12」

当社の60周年記念誌『ぶんしんへんしん』を展示していただけることになりました!
会期:12/4(月)~12/28(木)※土日祝休
詳細はまだ掲載されておりません。恐れいりますが、竹尾さまのサイト( https://www.takeo.co.jp/ )をチェックください。

● ことこと舎で本づくりをお手伝いした、唐長さまのドキュメンタリー映画『フィシスの波文』が上映決定

唐長さまのモノづくりを基軸に文様を追いかけるドキュメンタリーが、東京ドキュメンタリー映画祭2023で上映されます。
 
タイトル:『フィシスの波文』
日程:2023年12月15日(金)・21日(木)
場所:新宿ケイズシネマ(東京都新宿区)
内容:京都「唐長」400年引き継がれてきた唐紙文様を起点に、1万年前のイタリアの岩絵、古代ローマのモザイク、アイヌ文様、現代アーティストの表現へと、文様に導かれ辿った旅の記録です。
詳細:https://tdff-neoneo.com/lineup/lineup-4172/#movie03
 
『唐長IKUKO』著者 千田郁子様(唐長11代女将)
https://kotokotosya.jp/book/%e5%94%90%e9%95%b7ikuko/
 

● 東京諸島アンテナショップ 11月21日(火)まで!

「八丈島ビーチグラスアクセサリー」体験ワークショップ開催します。
日時:
11月18日(土) ①11:00~ ②14:00~ ③16:00~(予備)
11月19日(日) ①11:00~ ②14:00~
参加費:1500円(税込)
定員:各回5名
申込先:TEL.0422-60-2211(株式会社文伸)
※受付は平日10:00~17:00
※当日参加を希望される方は、直接ショップにお越しください。
 
東京諸島アンテナショップ
日時:2023年11月2日(木)~11月21日(火)10:00~21:00 ※最終日11月21日は20:00閉店
場所:モリタウン 東館1階 催事区画(JR昭島駅北口すぐ)
詳細:https://www.facebook.com/Tokyoislands.shop
 
ご来場お待ちしております。
 

● 大吉祥抽選会 11月19日まで!

吉祥寺の恒例イベント、今年は映画『火の鳥 エデンの花』とのコラボで開催中です。期間中に吉祥寺の商店会加盟店(大型店の場合は店内対象店)で買い物や飲食を楽しむと、 吉祥寺ならではの豪華賞品や体験型ギフトが抽選で当たります。
まだまだ間に合います。ぜひご応募ください。
詳細:https://kichijoji-chusen.campaigns.jp/lp/2023
 
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【4】主な新刊情報

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●『この道のほかに 我が生きる道なし この道を歩く』

向田哲郎様/A4変型/140ページ/フルカラー・小口折製本

● 『本と歩む 私の「読書のすすめ」15年』

海東 泰様/四六判/366ページ/本文モノクロ・小口折製本

● 『うるま紀行 もう一つの自分史』

大里 勲様/四六判/180ページ/本文モノクロ・小口折製本
 
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株式会社 文伸/ぶんしん出版/自費出版専門工房「ことこと舎」
出版事業部
〒181-0012 東京都三鷹市上連雀1-12-17
TEL:0422-60-2211 / FAX:0422-60-2200
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