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あけましておめでとうございます。昨年中は『ぶんしん出版+ことこと舎便り』のご愛読ありがとうございました。本年も引き続きよろしくお願いいたします。
さて、今年のNHK大河ドラマ『べらぼう』の主人公は蔦谷重三郎です。江戸時代の出版プロデューサーとして有名ですが、特に浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽を発掘し育てたことで名を残しました。
前回の『べらぼう』で、遊郭吉原に人を呼ぶためにガイドブック『吉原細見』を新たに担当する話がありました。『蔦谷重三郎 江戸を編集した男』(田中優子著・文春新書)によると、重三郎は今までの「細見」より一回り大きなサイズにしたことが記されています。今までの「細見」は文庫本より少し大きなサイズ(15.6cm×約11cm)でしたが、重三郎は縦18.5cm×横12.4cmという、今の四六判(18.8cm×12.8cm)に近いサイズにしたのです。そして茶屋や妓楼を地図のように配置したため「少しサイズが大きくなるだけで、開いた時に吉原の空間がそのまま目の前に現れるよう……」(田中氏)と記しています。
また、版画の多色刷りが可能になった時代です。新しいテーマと印刷技術、そして見せ方、今でいうコンテンツと編集と造本設計の展開が当時の出版文化を盛り上げたのです。ということで興味深い大河ドラマがスタートしました。
江戸後期、蔦谷重三郎たち出版関係者が築いた出版文化の流れを汲んで私たちも頑張りたいと思います。(K)
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昨年末、久しぶりにピンチヒッターとして担当した自費出版本の初校を出した。久しぶりというのは、今の私は他の編集者の相談に乗ることと決済することが主な仕事なので、自費出版制作現場から少し距離をおいている。その分、現場感覚が錆びついてきたと思っていた。
そんなときにM編集者が故障者リスト入り(手術)となった。思わぬ形でピンチヒッターとなったのだ。ということで今回の仕事は、わが身の錆落としのような効果を生んだ。やはり、現場は面白いのである。「校長にはなりたくない、生涯一教諭でいたい」という談話を聞くことがあるが、その気持ちが分かる気分を味わった。
三鷹の農村全盛期の最後、都市化が急速に進んだ時代を、農家の長男として体験したことを記した本である。三鷹の農業は現在でも近隣都市と比べると盛んである。三鷹市、武蔵野市、小金井市、国分寺市、小平市の5市が管内となる東京むさし農業協同組合(JA東京むさし)の中で、三鷹市は農業就業人数1位、農地面積と生産緑地面積では、小平市に次いで僅差の2位。ちなみに小平市は市全体の面積が三鷹市の約1.25倍だから、それを考えるとやはり盛んといえるだろう。
都市の農地については、1970年代初め市街化区域内の農地に宅地並みの課税をして宅地化の促進を進めようとした法案が登場した。三鷹市は全域が対象になったため三鷹の農家は死活問題として反対した。そして生産緑地法の登場など、いくつかの法改正を経て農家が守られてきた歴史がある。そして今では「都市農業」といわれて、地産地消や防災機能、環境・景観など、その重要性から、地域住民の信頼を獲得している。
本書では、それ以前の三鷹の農家の受け継がれてきた1年間の暮らしと、同時進行した都市化による変遷が記されている。そのような時代を経験した方が、「誰かがその記憶を残さないと」という責任感によって自費出版される本である。同時に著者の生きてきた証(あかし)となっている本でもある。
少し錆を落としてみると、やはり現場がいいとしみじみ思った。切りのいいところで役員を降りて、現場に戻りたいと思った。
そういえば今年は巳年。脱皮の年だ。古い皮を破ってにょろにょろと出るしかない。(川井信良)
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「本のつくりかた 自費出版を考えている人へのアドバイスと少々宣伝臭いはなし」
出版・周年事業部メンバーも順番に執筆(予定)します! ぜひご覧ください。
https://note.com/bunshin_kawai/n/n516bf95aa09f
好評につき重版決定しました。1月末発行予定です。
ぶんしん出版BASEショップ
https://bunshin.base.shop/items/72316245
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明星大学デザイン学部様の公開講座です。今回は、まちなかファクトリーがテーマです。
「工場とまち」の関係を、様々な立場の人たちが集まって、前向きに話し合い、考え、交流できる機会です。三鷹市の工場として当社も登場いたします。
日時:2025年3月1日(土)10:00~19:00
場所:明星大学 日野キャンパス
参加費:無料
申し込み:webサイトから
webサイト:https://meide.jp/dest2024/
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え・ぶん:いけだ ちづお様/サイズ:189×262mm/頁数:28頁/ハードカバー
著:後藤昭男様/サイズ:A5判/頁数:144頁/ハードカバー
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