ぶんしん出版+ことこと舎便り Vol.51 2025/8/20
日付:2025.08.22

お世話になっている皆さま、名刺交換していただいた皆さまへ
(配信停止は、hon@kotokotosya.jp まで)

 
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ぶんしん出版+ことこと舎便り Vol.51 2025/8/20

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 先月参議院選挙が終わりました。日本の政界が大きく変わろうとしていますね。今後は、選ばれた人たちの言動に注視していきましょう。
 選挙が終わった翌日、地元のみたか都市観光協会企画委員会のメンバーで、三鷹市大沢にある高射砲陣地跡とゼロ戦や隼などの戦闘機のエンジンをつくっていた旧中島飛行機の三鷹研究所の建物(現国際基督教大学本館)の見学会を行いました。大沢の高射砲陣地は、首都防衛と調布飛行場、中島飛行機武蔵製作所防衛のための陣地でした。当時隊員として任務にあたっていた森宣明氏が日記を残しています。(原文ママ)
「昭和20年2月17日12時30分。突然天文台の方角から低空でグラマンの編隊が陣地を目指して突入してくる。高度をみるみる下げてくる。どでかい爆音と共に、機関銃・機関砲を撃ち込んできた。信管零秒(編集注:発射後瞬時に爆発)で撃ち放す我が方の弾丸炸裂音、敵機の爆音、発射音、地上には敵弾で立ち上がる土埃、砲弾の空箱を放り出す音、弾薬庫から運び揚げる者の声。煙 煙 煙、 音 音 音、 埃 埃 埃、平和な田園風景はたちまち阿修羅の巷と化していた」。
 この戦闘で4人の隊員が亡くなりました。高射砲陣地跡は、元三鷹市長の鈴木平三郎さんが私費を投じて高射砲6門の陣地跡を残すために購入し、さらにその地を永久に守って欲しいと、個人の持ち物にしないで社会福祉法人の土地としたのです。なお、この社会福祉法人楽山会運営の保育園「椎の実子供の家」では、1977年(昭和52年)から2005年(平成17年)まで戦友会主催で毎年2月17日と8月15日に園児も参加して慰霊祭が行われました。慰霊祭は、高齢のため戦友会が解散した後も遺族に引き継がれ現在も続けられています。 (K)
 
 東京都三鷹市大沢 太平洋戦争 首都防衛 高射砲陣地跡
 http://mitaka-rakusankai.com/_files/00004541/koushahoujintiato.pdf

 
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▼目次

【1】コラム

  ●【自費出版の周辺】(その16)

【2】イベント情報

  ● 三鷹駅北口商店会 秋祭
  ● 吉祥寺コレクション2025
  ● ガーデニングフェスタ2025

【3】主な新刊情報

 
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【1】コラム

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● 【自費出版の周辺】(その16)「文章校正AIの実力」

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 ふた昔以上前は、原稿といえば手書き原稿で、印刷会社は手書きの原稿を読みとり、文字を拾って組んで校正を出した。しかし手書き原稿のため判読が難しいものもあり本来と違う文字を拾うことも多くあった。有名な例だが「禅問答」を「褌(ふんどし)問答」としてしまうなど笑えない話が多々あった。そのため論語の「後生畏るべし」をもじって「校正恐るべし」といわれたのである。現在は、テキストデータによる入稿がほとんどで、たまに手書き原稿が持ち込まれると、判読に苦労したことを忘れて、個性ある手書き文字もいいなと思うのである。
 データ入稿になってから校正作業は少し楽になったのだが、新たに「変換ミス」というのが現れた。これも有名な例だが「ゆで卵」と入力したつもりが「茹でた孫」になってしまい、笑えないけど笑ってしまったという例もたくさんある。便利になっても新たな確認が生じているのである。
 校正(誤字脱字や表記の誤りを修正する作業)や校閲(内容の誤りや事実関係の誤りを修正する作業)は、出版物などの信用を保つための重要な仕事なのであるが、結構時間がかかり神経をすり減らす作業である。そこで当社では、校正者の負担を少しでも軽減するために文章校正ソフトを導入するか検討することになった。
 まず選んだのは朝日新聞社の文章校正AI「Typoless(タイポレス)」である。どんなものかと「無料トライアル」で試してみた。例えば当メルマガの前号。Wordで作った原稿をTypolessで校正させると、一瞬のうちにパラパラと指摘をされた。「高い湿度と気温が襲いかかりバテバテにされました。」については【されましたを「なり」に置換】。また「人出不足」については【変換ミス 人出不足→人手不足 人手不足に置換】と指摘され、「読んでる最中にハラリと落ちてしまい」については「読んでる」は【「い」抜き言葉 い抜き言葉を使用しています】と修正を促すのである。
 文を作った身としては「あっそうだゴメンありがとう」とか「い抜きか、普段使っているけど、やはりだめか」としょげたりするのである。それにしても素早い指摘には驚く。明らかな変換ミスや誤字を指摘してくれるのはありがたい。
 ただ、まだまだ発展途上のソフトで、今のところ「文章としておかしくないか」、という点を重視している段階だと見た。そしてその修正案の採用不採用は、やはり校正者が前後の文脈で判断しなくてはならないのが現状でもある。さらに当社の場合、校正といっても文章の確認だけではない。組版の禁則ルールから逸脱していないか、その書籍の設計で決めた、内容ごとの文字の大きさや書体が合っているかなども確認しなくてはならないのである。結局そういうことをAIに覚えさせて改善していくのだろうと思った。ということは校正AIを育てるのは校正者の仕事となる。また新たな仕事が増えたようである。(川井信良)

 
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【2】イベント情報

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 8月、9月も東京諸島の特産品で出店します。お待ちしております。
 

● 三鷹駅北口商店会 秋祭

 日時:2025年9月20日(土)・21日(日)10:00~16:00
 場所:三鷹駅北口交番横・桜通り脇 東京都武蔵野市中町1-1

 

● 吉祥寺コレクション2025

 日時:2025年10月4日(土)10:00~16:00 ※荒天中止・ 小雨決行
 場所:井の頭恩賜公園 (野外ステージと周辺)
 詳細:https://kichijoji-collection.com/
    午後にキン・シオタニさんのサイン会開催予定!

 

● ガーデニングフェスタ2025

 日時:2025年10 月4日(土)11:00~15:00
 場所:三鷹中央防災公園・元気創造プラザ東広場・モール

 
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【3】主な新刊情報

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● 『いにしへの空もよう 平家物語』

著:福島 きさ(木へんに雲)様/頁数:422ページ/サイズ:103×25×182mm/発売:ぶんしん出版/価格:1,760円(税込)/発行日:2025年8月8日
 
・facebookグループ 平家物語の物語
 https://www.facebook.com/groups/1034237868775665
 
・ぶんしん出版BASEショップ、amazonで販売中
 https://bunshin.base.shop/items/115263844
 https://www.amazon.co.jp/dp/489390227X/

 

●『コーヒー屋の魔女』

著:垣内磯子様 絵:村田エミコ様
 ぶんしん出版BASEショップ、amazonで販売中
 https://bunshin.base.shop/items/115155441
 https://www.amazon.co.jp/dp/4893902288/

 

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